記事一覧に戻る
ネットワーク11分で読める

テレワーク時代のVPNとゼロトラスト入門

山本ネットワーク|2024-10-05

コロナ禍以降、テレワークは多くの企業で定着しました。しかし、従来のVPNベースのリモートアクセスには限界が見え始めています。次世代のセキュリティモデル「ゼロトラスト」の考え方を理解しましょう。

VPNの仕組みと課題

VPN(仮想プライベートネットワーク)は暗号化されたトンネルで社外から社内ネットワークに接続する技術です。しかし、以下の課題があります。

  • 一度接続すると社内ネットワーク全体にアクセス可能:攻撃者がVPN経由で侵入すると横移動(ラテラルムーブメント)が容易
  • VPN装置自体の脆弱性:FortiGateやPulse Secureの脆弱性が実際に悪用された事例多数
  • パフォーマンスの低下:全トラフィックを社内経由にするとボトルネックに
  • スケーラビリティ:同時接続数の増加に対応が困難

ゼロトラストとは

「誰も信頼しない」を前提としたセキュリティモデルです。

基本原則 1. **常に検証する**:すべてのアクセスを毎回認証・認可する 2. **最小権限の原則**:必要最小限のリソースにのみアクセスを許可 3. **侵害を前提とする**:内部ネットワークも信頼せず、暗号化と監視を徹底

主要コンポーネント - **アイデンティティ管理**:Azure AD、Okta等によるSSO + MFA - **デバイス管理**:端末のセキュリティ状態を常時チェック - **ネットワークセグメンテーション**:マイクロセグメントで通信を制御 - **継続的な監視**:SIEM/SOARによるリアルタイム分析

中小企業でも始められるゼロトラスト

  1. まずMFAの導入から始める(Google Workspace / Microsoft 365)
  2. クラウドサービスへの移行でVPN依存を減らす
  3. 条件付きアクセスポリシーの設定(デバイス・場所・リスクに応じた制御)
  4. SASE(Secure Access Service Edge)ソリューションの検討

ゼロトラストは一夜にして実現するものではありません。段階的に導入し、継続的に改善していくことが成功の鍵です。

#VPN#ゼロトラスト#テレワーク#SASE

もっと深く学びたい方へ

実践サイバーセキュリティ入門」では、この記事の内容をさらに深掘りし、 実践的なスキルを身につけることができます。

講座の詳細を見る(¥5,000