コロナ禍以降、テレワークは多くの企業で定着しました。しかし、従来のVPNベースのリモートアクセスには限界が見え始めています。次世代のセキュリティモデル「ゼロトラスト」の考え方を理解しましょう。
VPNの仕組みと課題
VPN(仮想プライベートネットワーク)は暗号化されたトンネルで社外から社内ネットワークに接続する技術です。しかし、以下の課題があります。
- 一度接続すると社内ネットワーク全体にアクセス可能:攻撃者がVPN経由で侵入すると横移動(ラテラルムーブメント)が容易
- VPN装置自体の脆弱性:FortiGateやPulse Secureの脆弱性が実際に悪用された事例多数
- パフォーマンスの低下:全トラフィックを社内経由にするとボトルネックに
- スケーラビリティ:同時接続数の増加に対応が困難
ゼロトラストとは
「誰も信頼しない」を前提としたセキュリティモデルです。
基本原則 1. **常に検証する**:すべてのアクセスを毎回認証・認可する 2. **最小権限の原則**:必要最小限のリソースにのみアクセスを許可 3. **侵害を前提とする**:内部ネットワークも信頼せず、暗号化と監視を徹底
主要コンポーネント - **アイデンティティ管理**:Azure AD、Okta等によるSSO + MFA - **デバイス管理**:端末のセキュリティ状態を常時チェック - **ネットワークセグメンテーション**:マイクロセグメントで通信を制御 - **継続的な監視**:SIEM/SOARによるリアルタイム分析
中小企業でも始められるゼロトラスト
- まずMFAの導入から始める(Google Workspace / Microsoft 365)
- クラウドサービスへの移行でVPN依存を減らす
- 条件付きアクセスポリシーの設定(デバイス・場所・リスクに応じた制御)
- SASE(Secure Access Service Edge)ソリューションの検討
ゼロトラストは一夜にして実現するものではありません。段階的に導入し、継続的に改善していくことが成功の鍵です。
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